地震の備え
「モノ」の備えだけで大丈夫?備えてあんしん地震の話②~重要書類~
こんにちは! リンクジャパンです。
シリーズ「備えてあんしん地震の話」についてです。
前回は「罹災証明書」についてふれ、罹災証明書は行政からの支援を受けるために必要な書類で、被災後の生活を立て直す大きな助けになりますというお話でした。
今回は「重要書類」についてお話しします!
💡避難するときに、気になる「重要書類」
私たちの身の回りには、たくさんの重要書類があります。
地震が起こったときに「重要書類を取りに行かなくっちゃ!」と、身の安全よりも重要書類を探してしまうということが予想されます。
でも、地震や津波が理由で重要書類を紛失してしまった場合には、“救済措置”や“再発行”の手続きが取られますが、そのことをみなさんご存じでしょうか。
それをわかっていれば、身の安全を第一に避難行動ができますよね。
主な「重要書類」について、確認していきましょう。
💡「預金通帳」
大災害が起こると国や金融庁から「金融上の措置」が発表されます。
これは通帳やキャッシュカードが無くても、本人確認書類の提示や預金者の生年月日などの本人と確認できれば現金のひき引き出しに応じてくれる、という制度です。
また、被害の大きい地域ではATMが復旧していないため、銀行員が避難所に行き、預金の引き出し対応を行った例もあります。
💡「権利証」
土地や建物の持ち主について記載されている「権利証」ですが、あくまで「持ち主」の名前を載せているだけなので、権利証に特別な価値はなく、また権利証の有り無しで不動産の所有者が変わるということはありません。
あくまで権利証は不動産を売買するときに本人の持ち物と確認するための手段の一つになります。権利証がない場合でも、別の方法で本人確認を行うのでご安心ください。
💡「保険契約証」
自動車保険や火災保険、生命保険を契約したときに保険会社から発行される保険証券ですが、
これも証券が手元にないからと言って補償がなくなるということはありません。
契約している保険代理店に問い合わせれば、保険金請求はもちろん、証券の再発行も行えます。もし契約している代理店や保険会社が分からない場合でも大丈夫!
生命保険は「生命保険契約照会制度」、損害保険は「自然災害等損保契約照会センター」へ確認することで契約の照会ができます。
・参考 生命保険協会「生命保険契約照会制度(災害時利用)のご案内」
URL https://www.seiho.or.jp/contact/inquiry/missing/
・参考 日本損害保険協会「自然災害損保契約のご照会」
URL https://www.sonpo.or.jp/soudan/icrcd.html
💡「身分証明証」
身分証として大切な免許証は警察署や免許センターでの再発行が可能です。
また健康保険証なども身分証に含まれますが、災害時はなくても大丈夫!
普段の場合、健康保険証を忘れてしまうと一旦医療費を全額支払う必要がありますが、災害時は別です。
健康保険証がなくても住所や氏名などを伝えると、健康保険証を提示したものとして保険診療を受診できるように対応してくれます。
一家の大黒柱が亡くなってしまった場合や自宅が全壊した場合など、深刻な被害を受けると医療を無料で受けられる場合もあります。
災害時に病院に罹る場合は受診前に一度病院に確認してみましょう!
いかがでしたでしょうか?
「重要書類」については、“救済措置”や“再発行”の手続きが取れるということを知っていれば、避難する際には、重要書類を気にすることはありません。「命」を守る行動を一番に考えましょう!